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霊峰白山と山麓の文化的景観 − 自然・生業・信仰 −
白山は日本列島のほぼ中央部に位置し、世界有数の豪雪山岳地帯でユネスコの生物圏保存地域にもなっている豊かな自然があります。
白山では山麓一帯が禅定道を基軸に互いに結ばれ、加賀、越前、美濃の三馬場とその禅定道筋にはそれぞれ社寺や集落が形成され、山村特有の生活文化が培われました。
山麓には白山信仰を全国に広めた御師集落で、今もかつての美濃禅定道の面影や、御師の伝統と習俗を色濃く残している石徹白、山麓の村々を統轄した集落で巨大な大壁造りの建築物が見られる白峰などがあります。また、厳しい気象条件等に適合した出作り・焼畑という生活形態は、世界でも希有な存在です。
このように白山信仰を基盤として白山麓でたくましく生き続けてきた風景は日本人の暮らしを代表する文化的景観です。
石川、福井、岐阜の3県と白山市、小松市、勝山市、大野市、郡上市、高山市、白川村の6市1村は、継続審議となっていた「霊峰白山と山麓の文化的景観」の課題について、2007(平成19)年12月に検討状況報告書並びに再提案書を提出しました。
しかし、文化審議会は2008(平成20)年9月、再度暫定リストへの追加登載を見送り、現在、関係自治体で文化審議会の指摘に沿い提案内容などの見直し作業と研究を続けています。