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旧金澤陸軍兵器支廠(きゅうかなざわりくぐんへいきししょう)

 長さが90メートルに及ぶ長大な煉瓦造りの建物。現在、本多の森公園内に3棟(第5棟、第6棟、第7棟)が残り、石川県立歴史博物館として利用されている。国指定重要文化財。指定面積は第5棟1243平方メートル、第6、7棟各1322.3平方メートル。
 建物は、道路側が第7棟で1914(大正3)年竣工、中央が第6棟で1913(大正2)年竣工、一番奥が第5棟で1909(明治42)年に建築された。瓦葺き2階建て。外部は煉瓦積みだが、内部は木造架構によって支持される構造になっている。屋根を支える小屋組はクインポストトラスと呼ばれる構造になっている。出入り口はアーチ型で、窓は全て上げ下げ式で両開きの鉄扉(てっぴ)が付いている。
 旧金澤陸軍兵器支廠は、現存する貴重な旧陸軍の建造物で、金沢美大の校舎として長く使われていたが、保存・活用を目的に大規模な保存・修復工事が行われ県歴史博物館となった。

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