./photo/c28.jpg

主計町重要伝統的建造物群保存地区

 浅野川縁に並ぶ近代の茶屋町。伝統的建造物は35件を数える。重要伝統的建造物群保存地区。選定面積約0.6ヘクタール。
 地区は、城の北東、旧北国街道が浅野川を渡る浅野川大橋の西のたもとに位置し、東西約150メートル、南北約140メートル、面積0・6ヘクタールの範囲で、藩政期を通じて茶屋町としての公許はないものの、西に隣接する母衣町(ほろまち)が、江戸後期には茶屋町的な性格を持っていたことが知られ、主計町も、次第に茶屋町としての性格を帯びていったと考えられる。
 明治末期には盛況振りが伝えられ、1918(大正7)年には演舞場の建設があるなど、明治末期から昭和前期に最盛期を迎えた。昭和中期以降、茶屋の数は減少傾向にあるものの、今日においても茶屋町のただずまいをよく伝えている。
 地区内に建つ町家は、明治期から昭和前期に建てられたものが多く、茶屋町の最盛期に3階を増築した町家が建ち並ぶ浅野川沿いの景観と、江戸時代以来の茶屋様式を維持した町家が残る裏の通りの景観により、変化に富んだ歴史的風致をよく残している。1999(平成11)年には、全国で初めて旧町名が復活した町でもある。

戻る

ページのトップへ