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本願寺金沢別院本堂・経蔵・鐘楼

 1594(文禄3)年までに前田利家から袋町に寺地を拝領、1615(元和元)年、現在地に移転。現在の建物は嘉永〜慶応年間に再建。県指定有形文化財。面積本堂947.9、経蔵27.5、鐘楼14.5平方メートル。
 本願寺金沢別院は一向宗の拠点であった金沢御坊からの歴史をもつ。
 本堂は、桁行柱間7間・梁行柱間7間で正面に3間向拝(こうはい)を付け、四周に広縁と落縁を廻らしている。屋根は入母屋造本瓦葺で、比翼(ひよく)の千鳥破風を付けた特徴的な外観を見せている。規模も大きく間取りは本山の阿弥陀堂を踏襲しており、1849(嘉永2)年の建築である。
 経蔵は、六角形平面で吹放しの裳階(もこし)が付いている。屋根は上層に宝珠を乗せ、身舎(もや)、裳階ともに桟瓦葺。内部には八角形の転輪蔵(てんりんぞう)があり、1866(慶応2)年の建築である。
 鐘楼は、基壇の上に建ち、入母屋造桟瓦葺。1856(安政3)年の建築である。

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