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金沢城三十間長屋(さんじゅっけんながや)

 宝暦の大火で焼失後、ほぼ百年後の1858(安政5)年再建。国指定重要文化財。指定面積645.64平方メートル。
 三十間長屋は二重2階の櫓(やぐら)で、本丸の西につながる本丸付段(ほんまるつけだん)に位置している。大屋根は南面が入母屋、北面が切妻となっている。
 建物は石垣の上に建ち、外壁は塗籠壁で1階の腰部分を海鼠壁としている。建物の平面形状は、桁行(けたゆき)26間半、梁間(はりま)3間と細長く、半間ごとに柱を置く堅牢な造りになっている。東面に石段を備えた出入口が2箇所あり、西面は入母屋屋根付きの張り出しがある他、南北両端付近に唐破風屋根の石落としが付いており、これらの間には連双の武者窓が開けられている。内部は1、2階とも床は板張りで、壁は板壁。階段が3カ所にある。

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